yoory 〜介護業界徒然〜

介護に必要な知識をわかりやすく。日々仕事をしながら思うことを。介護業界のあれこれを。たまには趣味的なものも書いていけたらと思います。 よろしくお願いします。

排便コントロール 考え方と実践

排便コントロールといっても、
考え方の基本は“本人様の生活の一部に排便がある。“
が大前提です。

例えば、医療や健康的な視点で、
毎日とか3日に1回は排便がある方が良い。としても。

元々の本人様の生活の中で、
“5日目とかで出るのが普通。“であれば、その程度で良いとの話になります。

もちろん、ストマの人だったりすれば、医療的判断が優先になったりする場合もありますが。

なので、
健康な時の、元気な時の本人様が、
何日に一度排便がどの時間帯にあったのか。
を知ることから始まります。

それを元に、
今は何日に一度の排便になっているのか。
困っているのかいないのか。
によって、便秘か否か、解決すべき問題か否かが決まります。

で、解決すべき問題とするならば、
アプローチ開始。

便秘の種類を確認します。

その便秘が何から来るものなのか。

原因として挙げられるものをとりあえずあげると、

1.水分不足
 水分が足らなくて、便が固くなって出ない、
2.腸の動きが悪い
 腸の動きが悪くて便がおりてこない。
3.寝たきりによって重力不足
 座ることなく寝ていることで、便がおりてこない。

といった3つ。

1.は水分を取る。が解決方法。どうしてもの場合は、酸化マグネシウムやマグミットの出番です。
2.は腸の動きを良くするマッサージや体操。が解決方法。どうしてもの場合はセンノサイドやセンノシド、プルゼニド、ピコスルファーナトリウム、ラキソベロン、の出番です。
3.は座る時間を作る。増やす。
と言った流れ。

でも下剤で調節しすぎると、どんどん増える一方です。

下剤でなく、食品で対応するのも一つ。

水分については、ほんとにお茶とかが難しければ、例えばお茶寒天をつくるとか。寒天は繊維なので、水分摂取とともに繊維も取れて排便には一石二鳥。簡単で安上がり。

伊那食品工業 かんてんぱぱのかんてんクック20本入
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2.は腹部マッサージ。ホットパック。

3.はひたすらトイレ誘導。

これで下剤に頼らず、排便が促せれば1番。

やってみましょう!!